巫.jpを支える諸々
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そろそろ平成も終わり令和の時代が始まろうとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
できれば技術系のことを書いていきたいななどと考えていたものの、気づけば1年半も記事の更新がないままになっていました。実はその間にも裏のサーバーやサイトのテーマが変わるなどしていたのですが、肝腎のコンテンツは無いまま…… 私が単純に環境構築好きでコンテンツを生み出す能力がないことに起因するのですが、頑張って作った環境も使わなければ意味がないのです。
何かができないのは、たいていはじめをなかなか踏み出せないため。まずはブログに書いていく習慣をということで、今回はこのサイトがどのようにしてできているかということを書いておこうと思います。これならば特に準備もいらず知っていることを書くだけなので。
SNSやブログ、ほかにも様々な投稿サイトがあるこの時代ですが、コンテンツが運営の都合で削除されるなど、残念なことを聞く機会もままあります。そういう面で個人サイト1というものはなかなか強い。これを読んだ方も興味を持たれたならぜひやってみてください。インターネットに自分の場所を占めるというのはなかなかの快感を伴うものです。
ドメイン
まずは入り口となるドメインが必要です。
このドメインはムームードメインで買いました。そもそもドメインを買おうと思ったきっかけが何かと言えば、日本語jpドメインがけっこう安くとれると知ったことです。ドメイン販売サイトには最初に100円程度で買える格安ドメインがたくさんあるのですが、よく見ると更新料はそれなりに高いものがほとんどでした。翻って日本語jpドメインは、初期費用こそ安くないものの更新料は比較的安く(どちらもふつうのjpドメインより遙かに安い)、そして世界一安全と喧伝されるjpドメインが手に入るのです2。なんとなく思いついた単語で検索していると、「巫」の一文字すら空いていることが判明。これならPunycode表記にしても“xn–kst.jp”で、少なくとも自分には簡単に覚えられます。クールなURIは変わらないの洗礼を受けた私が一生使い続けようとするドメインとしてはぴったりです。なにより滅茶苦茶エモい。
ドメイン名を決めたら、あとはどこの会社で買うかです。インターネットで適当に調べて出てきた会社をいくつか比較したのですが3、値段の問題があったり「1文字のドメインは登録できない」と言ってくる会社があったりして、だいたいお名前.comとムームードメインに絞られました。あとは、「お名前.comだとWhoisの代理公開設定を最初にし損ねるとお金がかかる」といった罠の情報を避け、ムームードメインにしました。
まあムームードメインの運営会社であるGMOペパボはお名前.comの運営会社GMOインターネットの子会社ですがね……。信用度は変わらないのでサービスの良さそうなほうを選んでよいでしょう。ちなみに、GMOペパボは基本的に親会社GMOインターネットを経由してドメインの登録を行うのですが、JPドメインだけはレジストラとして直接ドメインを登録するようです。
今のところムームードメインで困ったことはありません。特筆することがないのはいいことだと思います。
ところで、以前安全なドメインを手に入れるためには何を考慮すればいいのかという記事を読みました。そういう意味でのドメインの安全性というのは考えたことがなくて面白かったのですが、果たしてこのドメインは安全なのでしょうか。今のところろくにコンテンツのないこのサイトですが、いつかどこかの国では違法なコンテンツを扱うことになるかもしれません。どこかの国の圧力を受けやすそうなこの国ですが、ぜひ頑張ってほしいですね。
サーバー
最初の頃は大学の所属サークルのサーバーに間借りしていたのですが、最近XREAに引っ越しました。
間借りしているサーバーだとあまり変なことを試せないなということもあり引っ越したい気持ちは常々すこし持っていたのですが、なかなか引っ越せませんでした。その理由が、このサイトにDigest認証つきのファイルを置いてしまっていることです。 完全な静的サイトならGitHub PagesやNetlifyなどで良いのですが、こういう認証をやろうとすると選択肢がずいぶん狭くなります。
長らく移行先を見つけられずにいたのですが、Yahooジオシティーズの閉鎖直前に諸サイトを保存しようと巡っているとき、XREAがYahooジオシティーズからの移行を促すためのキャンペーンをしていることを知りました。キャンペーンページから申し込むだけで、無料プランだと本来つく広告が永続的につかなくなるという内容。しかもXREAは伝統的な貸しサーバーなので動的サイトでもなんでもわりと自由にできるようです。これは今すぐ申し込むしかない、ということで申し込んだのでした(こちらもGMO傘下なので個人情報を渡すことにもはや抵抗がない)。
結果は良好です。自分でApacheやNginxの設定をしなくてもTLS付きのサイトが公開できるのは楽でいいですね。ドキュメントが少なくて困ることはありましたが、独自ドメインの設定やSSH接続なども問題なくできました。
ちなみにこれがなければConoHaのVPSあたりを借りようと思っていました(これもGMO傘下……)。AWSやGCEは安いとはいえ、従量課金なのはやっぱり怖いなという気持ちがあります。
そういえばWebサーバーも日本のものになったので外圧につよそう(ほんまか?)。
サイト構築
JekyllというRuby製の静的サイト生成系を使っています。
あまりブログをWordpressのような動的サイトとして構築したい気持ちはなく、静的サイト生成系のなかでいくつか迷ったのですが、長い実績のあるJekyllにしました。Rubyなので記事が増えてくるとビルドが重いなんていう話もあったのですが、正直それは困るようになってから考えることにして、今は簡単に動かせるものでやっていくのが正解なのかなという気持ちです。
記事はGitで管理し、GitHubのプライベートリポジトリに置いてあります。これを適宜XREAのサーバーに引っ張ってきて更新します。こうすることで、もしXREAになにかあっても簡単に別のサーバーで復活できます。
WindowsでRubyを使うのはいろいろしんどいので、WSL(Windows Subsytem for Linux)に入れたRubyでJekyllを動かしています。ちゃんと jekyll serve
も動くので便利です。記事はVisual Studio Codeを使ってMarkdown形式で書いています(書くことにします)。
テーマはXREAに移行するときにMinimal Mistakesというものに変えました。現代的な機能がいろいろ載っていて良いです。スマホのブラウザから見たときにめっちゃいいかんじで感動しました。いまこの記事を書いていて、日本語向けのCSSの調整が少し必要かなと思ったのでいずれやりたいですね。
執筆者の名前が左に出たりとなんとなく全体的に意識高そうな雰囲気ですが、面白いのでしばらくはこれでいきたいと思います。きらきらの中にいきましょう。
以上。
[2020/11/19 追記]
続報が Hugoに移行しました にあります。結局きらきらは肌に合いませんでしたね……。
[/追記]