年頭と冬コミ後のご挨拶(2025)

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ご挨拶

明けましておめでとうございます。

年末にはコミケに参加していました。弊サークルのところにお越し頂いた方々、ありがとうございました。LaTeXやLuaの思い出話などをお話してくださった方もいて楽しかったです。

コミケに参加された方も、参加されなかった方も、体に気をつけて年始をお過ごしくださいませ。

謹賀新年

新刊の通販に関して

冬コミの新刊ですが、昨年と同様にメロンブックス様に委託させていただきました。既に作品ページの準備ができていて、現在は予約受付中という状態のようです。

ご興味ある方は是非お手に取ってください!

冬コミの振り返り

新刊の印刷について

今回の印刷は、原稿完成がギリギリになりそうだと最初から分かっていたので、ややこしい問題が発生しなそうという見立てで、たぶん最大手級である栄光さんにお願いしました。

加えて、去年栄光で刷っていた知人の様子を見ていて入稿まわりのシステムがよく出来ていそうに見えていたのも選んだ理由だったのですが、やってみると実際よくできていました。「セルフチェック入稿」というシステムがあり、これを使うと「本の形になったときはこういうふうな見た目になる」というのを電子書籍のような形で確認できます(プレビュー機能)。入稿する側も印刷所さん側も、このプレビューで確認できる程度の不備で手戻りが発生するのは大変なので、よくできているなと思いました。

また、今回は表紙の作成にかけられる時間もほとんどなさそうだったので、表紙を単色印刷+カラー用紙にしてみました(レトロな雰囲気にしたら手抜きもばれにくいかなと……)。文庫本のカバーを外した下にある表紙をイメージしたデザインです。色は、古そうな雰囲気が出るのではということでクリームを選びました。が、入稿した後になってサイトの色サンプルをスポイトしてお絵描きソフトで塗りつぶすと思っていたより濃い色になって、レモンが正着だったかと後悔しました。しかし現物を見たらいい感じの色だったので、やはりサイトのサンプルでは判断できないということが分かりました。用紙見本を早めに取り寄せておくべきですね……。結果としては、満足できる出来になってよかったです。黒いインキがてかっているのも綺麗で好きです。

ペーパーの印刷について

新刊の入稿後に頑張って無料配布のペーパーを作りました。当初の想定では、ちょうどこのWebページにあるような年賀状的なものをつくる予定だったのですが、「ペーパー 作り方」で検索していたら、「4ページの折り本がおすすめ!」みたいな記事が出てきたので、4ページの折り本にしました。新刊のほうがA5なので、それに挟んで渡せるようにとB6(B5二つ折り)にしたのですが、渡すときはだいたい忘れていて別で渡してしまいました(すみません)。

ペーパーの印刷は、コミケ1日目に行く道中にキンコーズ的なところでやろうとしていたのですが、ここで若干の想定外がありました。原稿をB6の4ページのPDFで作ってUSBメモリに入れて持っていったのですが、キンコーズでもアクセアでも、セルフのコピー機では小冊子印刷(B6の4ページのPDFをB5の紙の裏表に2ページずつ印刷して、折ったときに冊子のようにする)ができませんでした。完全にできないという訳ではなく、一旦B6で印刷したものを並べてコピーするか、キンコーズの場合はレンタルPCサービス(有料)を使えばできるとのことだったのですが、印刷の質や料金を考えてやめました。

結局、改めて面付け済み1のPDF(B5の2ページのPDF)を作って、それをUSBメモリに入れてセブンイレブンに持って行って印刷しました。セブンイレブンでも十分綺麗に印刷できたのでそれはよかったです。なお、セブンイレブンのコピー機だと小冊子印刷もできるのですが、それだと少し小さいサイズでしか印刷できないようなので、前述の方法のほうにしました。

というわけで、「小冊子印刷をしたいときは面付け済みPDFを作っておくべき」という知見を皆さんに共有します。なお、面付け済みPDFはAdobe Acrobat Readerなどの「印刷」メニューからプリンタを「Microsoft Print To PDF」にして、小冊子印刷モードで「印刷」するなどの手順で簡単につくれます。

買った本について

周りの技術同人誌島の本をいろいろと買いました。全体的にまだほとんど読めていないのですが、『Terraformで学ぶAWS(1):サーバーレスから始める再利用可能なインフラストラクチャ』は、紙面デザインと短い章で区切られた構成が読みやすくて良いなと思いました。

また、今回は隣が歴史島だったのですが、そこをぶらついていたら『先哲よもやま遺事』という本を見付けました。江戸時代の儒学者達を美少女化しつついろいろなエピソードを紹介してくれる漫画なのですが、滅茶苦茶面白かったです。大量の知識の蓄積の先に出てきたものであることが容易に想像できる本で、こういうオタクにしか書けない(描けない)本を読むとやたらと嬉しくなります。こういう本に出会うためにコミケに行ってます。サークル参加しておいてこういうのもなんですが、これに出逢えただけで大満足でした。

むすび

そんなこんなで冬コミの準備で1~2ヶ月の間忙しかったのですが、やはりイベント参加は楽しいので今後もやっていければいいなと思います。それでは皆さん、お元気で。


  1. というのが用語的に正しいのかはよくわかりませんが。 ↩︎



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